檸檬

生きるための生活をしています

殴り書き

「辛い」と泣き叫ぶ少女の涙をそっと拭うだけで君は優しくなれる たとえ多くの人に軽蔑の念を向けられていたとしてもその少女にとって君が優しい人であった事実は消えない、少女が「優しい人」だと思い続け、忘れなければ優しい人であり続ける 誰にとっても優しい人でありたい、私も優しくなりたい、狡いやさしさを隠し持って味をしめた大人達は今日もコンドームをジャケットの裏側に隠して他人に優しく雨を降らせている、斉藤和義が「やさしくなりたい」と五年前にしきりに叫んでいたのはこういう事だったんだ もう私たち優しくなれないのかもしれない 悲しい 偽りのやさしさだとしてもそれが私にとってのやさしさだから 君にこうやってこうして文を書いている 君を待っていたよ 今日も君が誰かに優しくされ、優しく出来るといいね おやすみ