檸檬

生きるための生活をしています

記録

ある日膨大な不安と恐怖を抱えて生きるようになった。それは何がどうで、誰とこうなった、という具体的なことは全く分からなくてただ辛い気持ちでいっぱいだった。思い当たる節が多すぎて正直わかることを放棄していたのかもしれない。社会に対する不満や不安を何処にぶつけようにも、自身の成長には繋がらないし他人からは馬鹿にされる毎日だし、能力はちっとも上達しないし、もういい加減人生を辞めてしまった方がいいかなと思ってた。今じゃもう馬鹿らしいけど、悩んでいたのは事実でそれが揺らぐことも無かった。悶々と考えながら一日、二日、三日、と時間は過ぎていった。時々死について考え、泣き喚く日もあった。「まだこんなところで死にたくないけど、でももうどうしたらいいか分からない。やっぱり死んだ方が楽になれるのか」と自問自答を繰り返した。最初はそこまで無かったが、少しずつ少しずつ不安は蓄積され日常生活にも不安は浸透した。心から身体へ、毛虫のように這いずり回る不安に気持ち悪さを感じざるを得なかった。他人の言葉も自分の言葉も何もかもが間違いに見えて、今頑張っていること全てを辞めたい、リセットしたいと思った。時々「逃げるなんて弱い人間がやること」という意見をぶちかましてくる人がいるけど、そうじゃないんだなと私は思うようになった。以前は私も逃げることは悪い事だと認識していたけど、全くそうじゃない。私たちは逃げるために毎日を頑張っている。いざ逃げようとした時に勇気が無いと全く逃げられない。そんな時のために「頑張る」という義務が存在するのであって、私たちは頑張るために生きてるわけじゃない。